■ はじめに
パチスロ営業において「設定示唆(高設定を匂わせる要素)」は、稼働を作るうえで重要な材料です。
特にスマスロは荒波スペックが増えたことで、「今日は期待できそう」という納得感があるだけで、島の滞在時間や稼働状況が変わりやすくなっています。
サミー機でおなじみの「店長カスタム」は、ホール側が示唆の見せ方を設計できる機能として定着しました。
その流れの中で、ユニバーサル系機種にも、設定示唆の見せ方をホール側が調整できる機能として「ホールカスタム」が搭載され始めています。
なお、サミーの店長カスタムについては、先にこちらの記事で詳しく解説しています。
【業界解説】サミー「店長カスタム」とサミートロフィーの仕組み|1000G刻み設定・北斗AD XRの特殊仕様も解説
■ 仕組み(ホールカスタムとは何か)
ユニバーサルのホールカスタムは、ユニバーサル系機種に搭載されるホール向けの表示制御機能です。
ポイントは、サミーの店長カスタムが「ゲーム数(1000G刻み)」で設計するのに対し、ユニバーサルのホールカスタムは時間帯を基準に設計する点です。
具体的には、ホール側が指定した時間帯に、ボーナスやATなどの終了タイミングで、設定を示唆する演出(ユニバプレート)が表示されるように表示内容を調整できます。
スマスロの仕組みや有利区間、コンプリート機能などの基本を確認したい場合は、以下の記事も参考になります。
【業界解説】スマスロとは?仕組み・差枚管理・出玉性能・コンプリート規制までわかりやすく解説
以下は現時点で確認できる範囲でまとめた仕様イメージです。
■ 仕様(時間帯×表示モード)
● 時間帯は1時間単位で設定可能
ホールカスタムは、1時間単位で最大4つの時間帯枠を指定し、それぞれの枠に「どの表示モードにするか」を設定する運用です。
設定する時間帯は必ずしも1時間だけではなく、連続した時間帯をまとめて指定することも可能です。
例:10:00〜10:59/12:00〜14:59/17:00〜17:59/20:00〜20:59 のように、任意の時間帯を最大4枠まで指定。
各枠の時間帯において、ボーナスやATなどの終了タイミングでプレート表示が発生する、という考え方になります。
● カスタムは7段階調整
ホールカスタムの表示モードは、下記の7段階調整で運用します。
- モードOFF:通常(デフォルト)抽選で表示される可能性がある
- モード①:プレートが一切出現しない
- モード②:銅プレートが出現(固定表示)
- モード③:銀プレートが出現(固定表示)
- モード④:金プレートが出現(固定表示)
- モード⑤:花火柄プレートが出現(固定表示)
- モード⑥:優先プレート表示(銅<銀<金<花火柄<虹のうち優先度の高いものが表示)
● ユニバプレート(色別の示唆)
ユニバーサル側の設定示唆は「ユニバプレート」と呼ばれ、プレートの色によって設定域を示唆します。
- 銅:設定2以上
- 銀:設定3以上
- 金:設定4以上
- 花火柄:設定5以上
- 虹:設定6
なお、モード②〜⑤の固定表示は、その台の実際の設定に関係なく、そのモードに対応するプレートが表示されます。
例えば設定6であっても、該当時間帯が「モード②」であれば銅プレートが表示される仕組みです。
つまり、プレートの色だけを見て「低設定確定」と判断するのは危険です。
ホールカスタムでは、実際の設定とは別に“表示内容”を固定できるため、プレイヤー側は機種仕様と店舗傾向を合わせて判断する必要があります。
設定示唆やスペック表記の基本的な見方については、以下の記事でも解説しています。
【業界解説】パチンコ・スロットのスペックの見方|突入率・継続率・ST・LTの違い
■ 例外機種(機種ごとの差分・注意点)
ホールカスタムは搭載機種がまだ多くないため、ホールカスタムの仕様の詳細はまだ公表されていません。
また、ホールカスタムの表示は「出現のON/OFF」ではなく、表示内容の制御であるという前提で理解する必要があります。
加えて、同じ「ユニバプレート」でも、実機側の仕様(終了画面の種類や表示タイミング)によって体感の見え方が変わる可能性があります。
そのため運用する場合は、対象機種の挙動(どのタイミングで表示されるか)を実機で確認しておくことが重要です。
● 主な搭載機種(例)
ホールカスタム搭載機種の中には、すでに市場評価や運用分析をまとめた機種もあります。
実際のホール運用や稼働状況を確認したい場合は、以下の記事も参考になります。
また、現時点でホールカスタム搭載が確認されている主な機種として、以下が挙げられます。
- Lバジリスク絆2 天膳
- スマスロ シャーマンキング
- スマスロ マギアレコード
- スマスロ 緑ドンVIVA! 情熱南米編 REVIVAL
- ギルティクラウン2
今後ホールカスタム搭載機種が増えることで、時間帯を活用した示唆設計や営業施策の活用事例も増えていくと考えられます。
■ 数値(確率・期待値の扱い)
サミーの店長カスタムは、トロフィー出現期待値などの数値が解析・公開されているケースがあります。
一方でユニバーサルのホールカスタムは、現時点では以下のような詳細な数値仕様は公開されていません。
- 枠内での出現確率
- 出現回数
- 抽選方式
そのためホールカスタムは「確率を調整する機能」というよりも、表示内容を設計する機能として理解するのが現実的です。
■ 運用(時間帯設計の考え方)
ホールカスタムの最大の特徴は、ゲーム数ではなく時間帯で示唆を設計できる点です。
これは営業設計の自由度が高い一方で、設計を誤ると稼働の偏りを生む可能性があります。
● 基本戦略
- 朝:稼働の立ち上げ
- 昼:滞在時間を伸ばす
- 夕方:回遊客を捕まえる
- 夜:仕事帰り客の一撃需要
● 運用例
- 朝の枠:モードOFF
- 昼の枠:モード①
- 夕方の枠:モード③またはモード④
- 夜の枠:モード⑥
重要なのは「固定の正解」があるわけではなく、以下を踏まえて設計することです。
- 自店舗の稼働予測
- 客層の動き
- 営業日の性質
通常営業日とイベント営業日でカスタム内容を変えることも有効です。
特にスマスロ時代は、夕方以降の短時間勝負ユーザーも増えており、「どの時間帯で期待感を作るか」が以前より重要になっています。
ホールカスタムは、朝イチだけに期待感を集中させるのではなく、夕方・夜にも示唆を設計できる点が特徴です。
スマスロの出玉性能や上限ルールを理解するうえでは、コンプリート機能と自主規制の考え方も重要です。
【業界解説】コンプリート機能と自主規制とは?スマスロの上限ルールと回収基準をわかりやすく解説
■ ホールカスタムの弱点
ホールカスタムの最大の弱点は時間帯による稼働の偏りです。
時間帯を基準に示唆を設計するため、以下のような状況が起こる可能性があります。
- 特定の時間だけ稼働が上がる
- 逆に稼働が落ちる時間帯が生まれる
これはゲーム数ベースの店長カスタムよりも、営業の時間軸そのものが示唆に影響しやすいという特徴によるものです。
■ 導入背景
ユニバーサルがホールカスタムを導入した背景には、業界全体で「設定示唆の見せ方」が稼働に影響するようになった流れがあります。
サミーの店長カスタムが営業ツールとして定着したことで、他メーカーでも同様の考え方が広がりました。
ユニバーサルはゲーム数ではなく時間帯を軸にすることで、以下のような運用を狙った機能と考えられます。
- 営業ピーク時間の印象作り
- 時間帯別の稼働コントロール
- 仕事帰りユーザーへの期待感作り
- 夕方以降の回遊客への訴求
- 朝イチ依存を避けた示唆設計
■ プレイヤー視点の読み方
- プレートが出た=必ず高設定とは限らない
- プレートが出ない=低設定とは限らない
- 機種仕様+店舗の運用傾向をセットで見る
- 時間帯の出方を観察する
ホールカスタムは表示内容を調整する機能であり、出玉そのものを変える機能ではありません。
そのため、プレイヤー視点では「何色が出たか」だけでなく、「どの時間帯に出たか」「その店舗が普段どのような示唆運用をしているか」を合わせて見る必要があります。
※本記事は公開情報や確認できる範囲の仕様をもとにまとめており、実際の運用や挙動は機種や店舗によって異なる場合があります。
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■ FAQ
● ホールカスタムは違法なのか
ホールカスタムはメーカーが搭載したホール向け公式機能です。
違法な改造や不正操作ではありません。
あくまで演出表示の内容を制御する機能であり、出玉性能そのものを変更する機能ではありません。
● ホールカスタムはプレイヤーから見抜ける?
完全に見抜くことはできません。
ホールカスタムは時間帯ごとに表示内容を調整する機能ですが、プレイヤー側からはその時間帯にどのモードが設定されているかを直接確認することはできません。
そのため、プレートの出方、店舗傾向、対象機種の仕様を総合して考える必要があります。
● プレート色と実際の設定は必ず一致する?
必ず一致するわけではありません。
ホールカスタムでは、実際の設定とは別に表示内容を固定できるモードがあります。
例えば、設定6であっても該当時間帯が銅プレート固定のモードであれば、銅プレートが表示される可能性があります。
そのため、プレート色だけで実際の設定を断定するのは危険です。
● ホールカスタム未使用時はどうなる?
ホールカスタムを使用していない場合は、通常のデフォルト抽選によってプレートが表示される可能性があります。
つまり、ホールカスタムを使っていないからといって、プレートが一切出ないとは限りません。
一方で、機種や状況によって表示頻度は異なるため、必ず出るものとして考えるのも適切ではありません。
● モード①の意味
モード①は、プレートを一切出さない設計です。
設定示唆をあえて見せない時間帯を作る場合に使われるモードと考えられます。
● モード⑥とは
モード⑥は、銅<銀<金<花火柄<虹のうち、優先度の高いプレートが表示されるモードです。
固定表示とは異なり、より強い示唆が優先される仕組みとして理解できます。
● サミー店長カスタムとの違い
サミーはゲーム数設計、ユニバーサルは時間帯設計という違いがあります。
サミーの店長カスタムは1000G刻みでトロフィー表示を設計するのに対し、ユニバーサルのホールカスタムは1時間単位の時間帯で表示内容を設計します。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

